映画の話です。
前回の字幕版と吹き替え版の話の続きです。
今回は吹き替えを担当する声優さんについて書きたいと思います
最近の話題の映画の吹き替えを担当する人は、普段から洋画やアニメの吹き替えをしている専門の声優さんではなく、タレント、俳優、芸人さんなど専門ではない方が担当されることが多くなってきました。
これが問題です。
声を当てている役者さんに声質、雰囲気など合ってない人もいます。声が浮いているように聞こえることがあります。それ以前に吹き替えの技術が上手くない人もいます。もっとはっきり書けば、下手な人です。
では、なぜそういう人が吹き替えを担当するのでしょうか?
話題性のためです。専門の声優さんより知名度のあるタレント、芸人さんなどに担当してもらえば、TVや雑誌など芸能マスコミが取り上げてくれることが多くなります。つまりは宣伝です。
映画配給会社からすれば、映画はビジネスなので、多くの人に観てもらわなければ意味はないです。そのためには宣伝も必要です。それは理解できます。
以前、映画配給会社の宣伝担当の方が次のような意味の発言をしていました。
”どんな宣伝方法であっても、人が映画館に入った時点で我々の勝ちだ”
彼らにとっては仕事なのだから、そういう考え方もあるのかもしれないです。
でも、安易な吹き替えで作品の質を落としているように思えます。
面白そうな作品を吹き替えで観たら、TVでよく見るタレントさんが主演の声を担当していて、声を聴くたびにそのタレントさんの顔が浮かんできて違和感があり、しかも上手くなかったという感想を聴いたことがあります。内容は良い作品だったけど、残念に感じたそうです。
もちろん、専門の声優さん以外の人、芸能人の方でも吹き替えが合ってる人、上手い人もいます。特にもともと演技が出来る俳優さんの場合は上手い人が多いです。実際、専門の俳優さんは劇団などで芝居をきちんとしてる人が声優活動をしてることが多いです。
知名度があり、声質、雰囲気が合っていて、技術もある人が担当すれば何も問題はないのですが・・・。
STAR WARSの第1作目(エピソード4)が初めてTVで放送された時も、話題性を狙ってすごい吹き替えで放送されました。
主演の3人が渡辺徹さん、大場久美子さん、松崎しげるさんでした。はい、ハリソン・フォードが松崎しげるですよ! 別の意味ですごい話題でしたね。
著名人が声を当ていて、けっして吹き替えとしては上手くないのですが、この人以外の声は考えられないという作品があります。
「となりのトトロ」のお父さん役の糸井重里さんです。この人はセリフは棒読みです。下手です。でもすごく良い雰囲気が出ています。この作品は何度も観てるので、お父さん役は糸井重里さん以外の声では頭が受け付けてくれないと思います。
ま、あくまでも個人的見解ですが。
最近の知名度のある人に吹き替え担当させるのは、話題性のためなのはわかりますが、結局、話題だけで終わっていて、中身がないように思います。
別の意味で話題にはなるかもしれないですが、質は伴っていないように思えるのが昨今の話題性を狙った吹き替えに対する私の思いです。
まぁジャッキーチェンとサモハンキンポーは本人より本人だと思ってますけどね。
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